学習

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Code X- イノベーションを殺さないために[編集]

クレイトン・クリステンセンイノベーション期には創発的な戦略が必要で、その後意図的な戦略設定が必要になると言っている。 意図的な戦略設定は分析的手法で形作られる。数値は既存のマーケットを計測することで得られる。だから、非消費者について捉えることはできない。破壊的イノベーションを意図的に既存の市場に投入する「押し込み」が起こる。

<amazon>4270001321</amazon> しかし創発的な戦略設定はやがて企業規模が大きくなるにつれて行き詰まる。この頃には数値に基づいた分析が必要になるからだ。

これについてもっと突っ込んだ提案をしているのがビジャイ・ゴビンダラジャンだ。コビンダラジャンはイノベーションを形にするために必要なマネージメントスタイルを研究し、これをCode Xと呼んだ。イノベーションを形にするためには、イノベーティブ過ぎても、官僚的でもダメだという。

過渡期[編集]

思いつきが生まれても事業にする前についえてしまう事が多い。イノベーションを起こす組織は既存の概念に囚われない組織であるべき。一方、大企業には効率的な運営が求められる。しかしその経過期間には全く異なった文化が必要だ。

この過渡期の文化は「忘却」「学習」「借用」というツールを組み合わせで表現できる。忘却が多く必要だと考えれば組織は分割されなければならないし、借用が多く必要であると思えば、組織は共通している必要がある。

  • 外部の血を入れる。
  • 新しい部門の長は高い地位を持っている必要がある。
  • 客観的な判断基準ではなく主観的な判断基準により評価されなければならない。
  • 実験と学習を重視する文化が必要。
  • 独自の文化を作って行こうという意欲がなければならない。
  • サポート部門を古い部門と共通して持ってはいけない。

忘却・学習・借用[編集]

橋渡し期には、いくつかのツールを使い分ける必要がある。

忘却:昔の成功事例や親文化を忘れること[編集]

  • 新しい人を採用する。
  • 客観的な評価基準ではなく、主観的な評価基準を作る。

学習:新しい製品のマネージメントにふさわしい文化を体得する。[編集]

  • 売り上げ達成度よりも、何を学んだかを重視する文化
  • 独自の文化を育む力を獲得する。

借用:必要なリソースを親文化から借り入れる[編集]

  • 販売チャネルやブランドなど、新興企業が一から作り上げなければならないものを借用できる。
  • ただし、サポート部門は独立させたほうがいい。

また、新しい事業部の破壊的なイノベーションは、既存の組織と折り合わない場合も多い。もし新しい組織を活性化させたいのであれば、新しい部門の長には高いポストを与える必要がある。

学習[編集]

学習はいくつかのフェイズで完成する。すなわち「計画」「実施」「比較」「評価」である。

計画[編集]

  • 計画は真剣に立てる。
  • あとから検証可能にしておく。

実施[編集]

  • 目標を必達というのではなく、何を学べるかに重点を置く。

比較[編集]

  • あらかじめ立てた計画とのずれを検証する。
  • 特に達成できたときには、注意をする。

評価[編集]

  • 因果関係を明確にすること。

新しい文化を創る[編集]

文化を新しく作る過程では、組織には継続的な学習が必要だ。

  • 本腰を入れて計画を立てる。
  • 計画を実行する。この時目標は「必達」ではなく、学習であることを理解することが重要。
  • 計画はかならず予測と比較する。
  • 差異は必ず分析する。この時に、何が原因で何が結果だったかを理論建ててビジュアライズするなどして、部門内で共有する必要がある。

ノーマンによる、学習過程[編集]

経験にはいくつかのモードがある。この中から、体験的経験と、内省的経験を取り出す。(経験には他のモードもある)

  • 体験的:データや刺激に対して反応・反射する。
  • 内省的:概念を扱うモード。プランをたてたり、比較したりする。

学習過程を3つに分類する。

  • 蓄積:概念的枠組みができていれば、データを蓄積して、効率的に記憶する事ができる。
  • 調整:練習によってうまくできるようになる。
  • 再構造化:蓄積したデータを元に、新しい概念を創造したり、プランを検討する。

体験的に効率よく情報を提供した方がよいのは、この「蓄積」と「調整」の部分だ。これを助けるために次のようなテクニックを用いる。

  • インターラクションとフィードバック
  • 明確な目標付けとルール(枠組みが必要)
  • 適切な動機付け
  • ほどよいチャレンジ(もう習熟していることは、練習しなくてもいい)
  • 直接的関与(観客として、三人称で見たり聞いたりするのではない「一人称的」な体験)
  • 適切な道具(あまり考えないでも使える事)
  • 妨害や分断がない(気をそらすものが少ない方がよい)