-
楽しみの社会学
ナビゲーションに移動
検索に移動
<amazon>4783511853</amazon>
この本について
よく時間を忘れて没頭することがある。仕事でも遊びでも。この状態をフローと呼ぶ。フローにはいくつかの特徴がある。
- 挑戦と技能の釣り合いが取れている。挑戦が大きくなると不安に変わるし、簡単過ぎると退屈する。
- 明瞭で直接的なフィードバックがある。自分で操作できている感覚が味わえる。
- 自我意識に(うまくできているだろうか、客観的にみてかっこわるくないだろうか)苛まれない。
思うようにうまく行かないと緊張してフローが壊れる。例えば手術でフローが壊れた場合、チームメンバーの中にそれぞれの自我意識が生まれ、連携が崩れる。それぞれのチームメンバーがいろいろなことを考えだす。
また、外因的なモチベーションが強くなると、自発的なモチベーションは崩れるという心理学的な報告もある。
フローとは
挑戦と技能の釣り合いが取れた状態。明瞭で直接的なフィードバックがある。
なぜフローが重要か
フローが起こる条件
- 自我意識が少ない方がフローを得やすい。
- 思うように行かない緊張状態ではフローは得にくい。例えばうまく行かない手術ではフロー状態が壊れる。
フローの危険性など
一つの行動でしかフローが味わえないのはよくない。それができなくなったとき(例えばチェスプレイヤーが引退するなど)人生が破綻してしまうことすらあり得る。社交的な活動にフローを見いだしている人の中にはフローに罪悪感を感じている人もいたようだ。
マイクロフロー
マイクロフローは社交的な活動でも、体を使った活動でも起こりうる。独り言や空想でフローを得る人もいる。
- 21%が無駄話でフロー体験
- 13%は何かをもてあそぶことでフロー体験
- 8%は軽い運動
- 5%はパーティー
- 3%は散歩
- 2%はウィンドーショッピング
- 1%はSex