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成長の限界
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- 1972年に書かれた本。地球の人口はこのまま急速に増えて行き、頂点に達すると急激に減少をはじめると予測している。本はおおざっぱなモデル化の限界を示しているのだが、最近の研究でこのシミュレーションの結果と現実は一致している([1])ということが分かった。頂点にあたる時期は2030年頃となる。
- 本は危機が表面化したあと、残された時間は少ないだろうと言っている。
- モデルが当たっている、当たっていないということ以上に、知りうる限りで最善の予測をするという真摯な姿勢に心をうたれる。
- 本の中では「予測が正しければ」日本のGNPはやがて世界最大になると言っている。それだけ当時の経済成長が急だったということが分かる。
- この本は、成長モデルから「サステイナブル」なモデルへの移行を提案している。しかし、実際に起こっていることは、いわば「引きこもり」モデルといえる。エッセイにするためには、このあたりをどう表現するかというのが課題になるだろう。